校長講話 抄録

おはようございます。

 中間考査も終わり答案用紙も返ってきたでしょうか?考査に向けて頑張るのはもちろんですが、普段、毎日が大切なのです。模擬試験を受けている人はそのことがよく理解できると思います。
 授業に集中している、家庭学習が充実している。行事の取り組みなどある時には特にこのことを意識して計画的に時間を使ってほしいと思います。

 さて今日はまず自分自身のことに触れてみたいと思います。私は以前から写真を撮るのが好きです。特に自然風景の写真です。しかし、なぜか自分が撮られるのは好きではありません。集合写真で自分の立つ場所が決められている時は別ですが、多くの場合、右端の後ろに立っているものが多いのです。クラスの発表などでは、ステージに立つのではなく道具や舞台装置を作るといった裏方にまわっていたように思います。人間やればやれないことはないのですが、多くの人の前に立つのは苦手です。もう40年ほど前の大学時代では、4年間E,S,Sというクラブに属していました。毎年学園祭がありクラブの発表が当然あるのですが、毎年シェイクスピアの作品の劇とその展示でした。もちろん英語です。
 私はいつも展示に立候補し、英語のレタリングでパネルを作っていました。自分には向いていると思いました。3年生の時には劇の主役になっていた部員が急にできなくなり、私にその後がまわってきたのです。私にはありえないことでした。しかし状況から判断し、その後にチャレンジしたのです。やればできるのです。達成感を味わうこともできました。今年は大学時代を思い出しパネルに私が紙を貼り、松下先生に朝礼のメッセージや写真を貼るのを手伝っていただいています。そして玄関や廊下にかけています。
 言葉を味わってほしいと思います。

 さて文化祭の取り組みが始まります。クラス、クラブ、係、人にはそれぞれ生まれもった傾き、才能、能力があります。私には何の才能もない。僕は何もできない。そんなことは絶対にありません。必ずあるのです。
 アイデアがわいてくる人、絵を描くのが上手な人、人の前で話すのが得意な人、苦手な人、人が見ていなくても責任を持ってコツコツ作業できる人。それぞれもらっている才能や特技は違います。みんな同じようにはいきません。今まで苦手だと思っていたことにチャレンジするのもいいかもしれません。必ず何か見えてくるはずです。一人ひとり違ったタレントを持った仲間。強みと弱みを持った仲間でそれぞれの違いを受け入れあいながら、しかもクラスのみんなで一つのものを作り上げていくのです。お互いありがとうが言える関係を大切にしていきましょう。限られた時間の中での準備、大変だと思いますが実行委員がリードして頑張ってください。

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