始業式 校長講話 抄録

 4月8日、始業式が行われました。当日は青空が広がり、満開の桜に見送られての登校となりました。

本日は、始業式での校長先生からの講話を紹介します。


おはようございます。

 今年度は、人の話を聞き流さないで、自分の心で受けとめましょう。そして自分自身と闘っていきましょう。

 充実した春休みだったでしょうか?生徒会本部そして各委員会のリーダーのみなさん、奉仕活動一日ご苦労様でした。気付きをこれからの活動に活かしてください。クラブ、学習、進路面接、福祉の取組などで登校した人がいるでしょう。ボランティアやアルバイトに行った人もいるでしょう。面談で確認したことを生きていますか?受けたアドバイスを生かしていますか?聞きっぱなし、やりっぱなしでは何の力もつきません。誘惑物に負けないで、家庭での学習に取り組めたでしょうか?自分自身を見つめてみてください。

 春休みというのは、先生はまったくホッとする時間もなく、昨年の仕事のまとめに追われ、それが終わるか終らないかのうちに、新年度の準備を始めるといういつもの休みより大変な時です。春休み中の先生方の忙しさを想像してほしいと思います。

 私は、3月末に仁科先生と2人、アジア協会のスタッフの方と3泊4日というハードスケジュールで、フィリピンに視察に行ってきました。9月に実施するフィリピンワークキャンプの準備のためです。新しい場所で、マングローブの植林を始めるわけですから、一からの準備になります。現地に行って、自分自身の知識が浅いことに気付かされました。と同時に、イメージも湧いてきました。実際現地を見る、お話を聞くことの大切さを実感した4日間でした。

 さて、今日から2014年度のスタートです。この1年をどのように取り組むか、今一度立ち止まって、自分自身に問いかけてみましょう。一日一日を大切に歩みましょう。私たちは、毎日1枚の画用紙をもらいます。どんな絵を描くか、どんな色を使うか自由です。何も描けない日があるかもしれない、暗い色を使うことがあるかもしれない、その毎日毎日の積み重ねが人生なのです。

 2年生は、新しいクラス作りをしていき、選択教科の学びも入ってきます。進路の可能性が広がるためにも、学力をつける1年にしましょう。3年生は、進路決定の大切な時です。進路決定に向けて努力するのは、個人個人です。その力が生まれるために、その気になっていくためにはクラスや学年の雰囲気がとても大切になってきます。9月の就職、厳しいです。10月からの進学、厳しい選びをしてほしいと思います。学年が1つになって、頑張っていきましょう。

 私は、一日の終わりに、一日を振り返り、一日の行動を記録しています。何をしたか、どこへ行ったか、誰と会ったかなど。そして明日の予定をメモします。このことを10年続けてきました。昨年の今日は何をしていたか?5年前の今日は?と、ノートを見ることがあります。私たちは、毎日なにげなく過ごしています。言われるままに行動しています。行動を意識化するために、毎日行動記録をノートに書くことをおすすめします。今年も昨年に引き続いて『心を形に!ことばを行動に!』をスローガンとします。そして色々な方のことばを紹介します。

 今日は、相田みつをさんの『その人』を読んでみたいと思います。

 

『その人』

その人の前にでると

絶対にうそが言えない

そういう人を持つといい

その人の顔を見ていると

絶対にごまかしが言えない

そういう人を持つといい

その人の眼を見ていると

心にもないお世辞や

世間的なお愛想は言えなくなる

そういう人を持つといい

その人の眼には

どんな巧妙なカラクリも通じない

その人の眼に通じるものは

ただほんとうのことだけ

そういう人を持つがいい

その人といるだけで

身も心も洗われる

そういう人を持つがいい

人間にはあまりにも

うそやごまかしが多いから

一生に一人は

ごまかしのきかぬ人を持つがいい

一生に一人でいい

そういう人を持つといい

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