中庭の変化と10年ぶりの奇跡

 4月になって満開の桜のうちに新入生を迎えたと思えば,1週間もするとテニスコート横の鮮やかな芝桜に目を奪われ,今年も「暁星の春」を味わっています。気づけばもうすぐ5月になります。暖かい日が続くようになり,木々も新緑に包まれようとしてます。中庭では音楽室前のハナミズキが上品に白い花を咲かせています。「ハナミズキの花は十字架の形をしているからキリスト教に関係の深い花なんだよ」と,昔出会った神父様が教えてくださったことを思い出します。

 また,中庭に生えているケヤキの葉が5月らしい緑色になり,私たちに元気を与えてくれます。ふと,その足元を見てみると,種が飛んだのでしょう…ケヤキの芽がたくさん出ていました。校長先生の話では,同じ現象が起こったのは10年も前のことだそうです。当時も話題になったそうで,数学科の仁科先生が100本ほどの芽を大切に育てられたそうです。苦労の末,成長したのはたった10本程度だったことを仁科先生から聞き,ケヤキを育てることの難しさを感じながら,本当に心を込めて育てられたんだろうなと当時を想像しました。結局,その10本のケヤキは体育館裏と裏山に植え替えたと言うことでしたので,実際に見に行ってきました。

10年前に植えた体育館裏のケヤキ

 体育館裏は日当たりがそこまで良くないものの,必死に成長しようとする5本のケヤキの姿を見つけることができました。自然の生命力はすごいです!さて,今年のケヤキの芽はどうなるのでしょうか。

「10年ぶりの奇跡!」

自然との共生を大切にする京都暁星高校らしいエピソードでした。

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