校長講話 抄録

  おはようございます。

  3月4月になると、少しずつ時をずらして様々な花が咲いています。私は時々散歩をしますが、この時期、色々と違った花を楽しむことができます。こぶし、もくれん、チューリップ、菜の花、桜、はなみずき、つつじ、すみれ、たんぽぽなど、色々な花を見ることができます。また新緑がきれいです。皆さんもぜひ、まわりの自然に目を向けてみてください。

  昔、あるお寺で次のような言葉を見つけました。

待つことの深さを知って花開く 草も木も人間も

  花が咲くとき、若葉が出るとき、それぞれ時があります。季節の移り変わりの中で、冬の沈黙の時を過ごし、春を忍耐強く待ちながら、その時が来れば花開きます。

  さて、私たちにも忍耐強く待つということが必要ではないでしょうか。「こんなに頑張ったのに、なぜ結果が出ないんだ」と思うことはよくあることですが、何事もすぐに結果が出るわけではないのです。日頃の努力が実を結ぶのには時間がかかります。また、人のことを理解するのにも時間がかかります。忍耐がいります。新約聖書のヤコブの手紙(5・7)にも次のような言葉があります。

農夫は、秋の雨と春の雨が降るまで忍耐しながら、大地の尊い実りを待つのです。
あなたがたも忍耐しなさい。

  新しい学年が始まりましたが、神の助けを願いながら、忍耐強く毎日の努力を続けていきたいものです。やがて花開く時が来るという希望を持ちながら、歩みを続けていきましょう。

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