校長講話 抄録

​​  おはようございます。中間考査の結果点数だけ見て一喜一憂しているのではなく、普段の授業や家庭学習を振り返り、次に活かして欲しいと思います。私は考査中の5/31(日)神奈川県の鎌倉まで日帰りで出かけました。70年間暁星教育をリードしてくださった修道会、暁星の校訓を作ってくださったブルトン司教が創立された聖母訪問会という修道会の創立100周年記念ミサに参加してきました。100年前に聖母訪問会が誕生したので、今の暁星があることに感謝しながらミサにあずかりました。なつかしい70~80代のシスターともお話しができました。

  昨日は京都のある団体の10周年の記念式典に参加してきました。私たちは10・50・100周年など、節目ごとにお祝いしますが、これは節目の時、もう一度原点に立ち返り、そして今後の使命、活動の方向性を定めるのです。みなさんもぜひ一日を終える節目の時、寝る前の5分間、振り返りの時間を持ち、翌日の取り組みをしっかり定めてほしいと思います。

  話は変わりますが、私は5月17・18日の代休を利用して、福島県の田村市を訪問しました。5月のウォーカソン、有機農業を続けようとされている農家の方々、直売所「えすぺり」の支援のために集まった募金を直接渡すためでした。文化祭には写真で少し紹介できればと思っています。「えすぺり」の責任者 大河原さんの息子さんの海君が郡山駅まで私を迎えに来てくれました。彼は26歳で、2011年3月沖縄の琉球大学農学部を卒業、その後も研究室に残ることになっていたのですが大震災があり、原発事故もあり、実家が心配で7月にもどり、現在農業をされています。田畑を丁寧に案内してくれました。リンゴ100本・モモ60本・トマト・苗作りなどが現在の担当のようです。
  リンゴといえば青森県ですが、リンゴの各枝にはたくさんの実をつけていました。11月の収穫に向けてのこれからの作業は各枝で1つの実を残してあとは落とすというのです。こんなにたくさんの実がついているのにもったいないなと思ったのですが、甘い立派なリンゴを作るにはこの作業が必要だというのです。

校訓の「自制」が思い浮かびました。

自分の良い点、足りない点を認め、わがままを自制し、一方勇気をもって挑戦し、与えられた恵み、才能をみがくこと。
避けなければならないのは、 ①傲慢 ②自愛(エゴ、自己中心) ③我儘

あなたは何をのばしたいですか。成長させたいですか?
そのためには我慢・忍耐が必要なのです。立派な実となるために。

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