3月6日〜9日の3泊4日で2年生が沖縄へ修学旅行へ行ってきました。
ただ修学旅行に行くのではなく,琉球時代・沖縄の文化・沖縄の音楽芸能・沖縄戦・戦後の沖縄・現在の沖縄とグループに分かれて調べて発表するなど,後期に入ってから総合探究の時間に沖縄について事前学習を行っていました。
初日は暁星高校で出発式を行った後,神戸空港から飛行機で那覇に到着しました。那覇空港では今回もガイドとしてお世話になる日本キリスト教団首里教会の上地 武 牧師様が出迎えてくださいました。




県立博物館と美術館の見学から始まりました。事前学習で調べたところを中心に班ごとに見学し,気になったところはしっかりとメモをとっていました。特に,琉球王国時代に鋳造され首里城正殿にかかってたホンモノの万国津梁の鐘は注目を浴びていました。


次に首里城公園に行きました。2019年に焼失した正殿はまだ修復中だったため見られませんでしたが,守礼門や美しい湧き水が出る龍樋,歓会門など首里城周辺を散策しました。首里城のみどころは上の部分だけではありません。ここは沖縄戦の間,地下に巨大な第32軍司令部壕が張り巡らされており,現在もその調査が続いています。1945年5月22日,旧日本軍はこの司令部を放棄し,南部への撤退を決断しました。この決断の結果,のちに5万人も方が亡くなることになった事実を知りました。




2日目は平和祈念資料館と平和の礎の見学から始まりました。資料館では模型のガマに入り,当時の人たちがどれほどの恐怖の中で過ごしていたのかを聞き,戦争を体験された方の証言文を読みました。また,平和の礎では,沖縄の住民だけでなく軍人も,日本人だけでなく外国人も,敵味方関係なくこの沖縄戦で亡くなったすべての方の名前が刻まれていて,今もその数は増えていることを知りました。



次に糸数壕へ行きました。ここはひめゆり学徒隊が活動していた壕です。中に入って当時の人たちがどのように過ごしていたのかを知り,その悲惨さを痛感しました。また,壕の中で暗闇体験もしました。ガイドさんからは「今私がここでガイドをしているのはお父さんとお母さんが生き延びてくれたから。皆さんもお父さんお母さん,おじいちゃんおばあちゃん・・・・とこれまで命をバトンを繋いでくれたから今があるんです。だから,どんなに辛いことがあっても自分の命を大切にしてほしい」と語りかけてくださいました。



昼食をはさんで気持ちを切り替えて,午後は文化体験の時間です。今年も沖縄国際大学の琉球風車(りゅうきゅうかじまやー)の皆さんにお世話になりました。年齢の近い大学生との2時間半の交流はエイサーを習うだけでなくとても和やかな時間となりました。最後は全員でカチャーシーを踊りましたが,風車の皆さんが盛りあげてくれたおかげで,気づけば全員が舞台に上がってクライマックスを迎えました。






後半へ続く!