講演会が行われました。

6/2(火)中井俊已氏 講演 「人生を変える言葉の習慣」

 今日は前期中間考査最終日。例年、テスト最終日の午後は授業ですが、今年は作家・教育評論家としてご活躍の中井俊已氏に来校いただき、生徒たちに向けて講演いただきました。

 中井氏は1959年鳥取県生まれ、長崎大学在学中にローマ教皇より受洗。私立小・中学校教諭を経て、現在は作家・評論家として、京都市内で活動されています。2年前にPTAの保護者を対象に「人を幸せにする言葉の力」と題して講演いただき、ほっこりとした先生の語り口と本当にそうだなと元気づけられるお話に、大変好評を得ました。

 さて、生徒たちはどんな感想を持ったでしょうか。いくつか紹介します。

<生徒の感想>
◎3年女子

 中井さんの話を聞いて、特に印象に残った言葉があります。一つ目は「経営の神様」と言われる松下幸之助の話です。私が今、運がいいかと聞かれたら、答えは「いいえ」になるだろうと思っていました。しかし、それはたぶん自分自身がこれまで一人で生きてきたかのような感覚になってしまっているからだと思います。今思い返せば親や友達、先生などたくさんの人の力を借りて生きてきました。きっとそのことを都合よく忘れてしまっていたのではないかと思います。私自身の努力だけで生きてきたなんてことはあるわけがありません。きっと手助けしてもらったこと一つひとつが、自分のとって幸運なのだと思い改めました。二つ目は「夢を言葉にすると叶う」という言葉です。私には夢があるつもりです。しかし、それははっきりとしたものかと言われると、現状はそうではありません。私が思うに、夢というのはそんなボヤッとした気持ちでは叶うはずかないし、ましてやそれは夢と呼べるのだろうかと問いかけなければならないレベルです。「紙に書く」というのは私の中には今までない発想でした。確かに紙に書くと自分が将来どうなりたいかという明確なものが見えてくるし、それを見ることで自分はこうなるために、今、頑張るんだというモチベーションの向上にもつながると思います。頭の中でぼやっと描いているよりも言葉にした方が実感もあり、目標になるのではないでしょうか。私は今、最終目標としての「夢」は持っているので、そのことを言葉にして、それに向けての勉強に力を入れようと思います。そうして最終目標に向かっていく中で、それにたどりつく それをまでの小さな目標があれば書き、まずはそれを目指すというのもありだと私は思います。

 さて、今日「人生を変える言葉の習慣」という題目でお話いただきましたが、ふと自分は普段言葉を大切に使っているだろうかと、少し振り返っていました。結果、そうではないなと思いました。私はいつも自分の思ったことをすぐ口に出してしまうという癖があります。つい口に出してしまって、それで相手が傷ついてしまっていたらと考える、自分がどれほど恐ろしいことをしていたのかがよくわかります。中井さんのおっしゃった「言葉は人を変える」という言葉が刺さります。しかし、今日私は人生を変える言葉を教えて頂きました。教えて頂いた言葉の習慣をこれから実践していけば、きっと私のこれまでの癖も改善されるだろうと思います。言葉を気持ちよくするには、まずは心からだと私は思います。つい口に出してしまうという癖のこともありますが、心を変える、それこそ中井さんのおっしゃった「幸せになる三つの心」のような心を持たなければ、その言葉は嘘になるし、きっと伝わってしまうでしょう。「言葉」がどれほど大切なのかということを改めて考え、まずは自分の心から変えていこうと思っています。」

<写真左:講演の後、HRにて感想を書く。2年教室にて。>
<写真右:中井俊已コーナーを設置。先生の著書を紹介している。>

◎2年男子

 中井俊已先生のお話では、「人間は可能性がある。」というお話でした。人間は前向きか後ろ向きかで左右されることについても話されました。人間の必要な心は3つありました。それは、前向きな心、肯定的な心、感謝する心です。どれも、人間なかなかできるようでできない心だなと思いました。しかし、それをどう受け止めるかで、これからの歩みに大きく変化が現れるのではないかと思います。今回、8つのルールを示していただきました。どれもやっていくと良いことばかりでしたが、なかなか自分にとっては勇気が必要です。例えば、毎日「ありがとう」を誰にでも言うことについてですが、僕は何か人にしてもらった時だけ言えばいいと思っていました。「どんなときでも」と言われると、今までの自分のレベルでよかったのかなと振り返りました。もっといっぱい言う機会があるような気がします。先生は「どんな時でもお礼を言うのはよいことだとおっしゃられました。やはり、それほどポジティブな言葉は人を救う手立てになるのには驚きました。

 悪いことをした時に、人間みんな「ごめんなさい」と言います。驚いたのは何回でも、人を許してあげるということです。人は普通「3回までならゆるす」と言う人がたくさんいると思います。でも、キリストは「7の70倍(つまり無限に)人を許しなさい」と言われました。僕は人を絶対に許さないという人の気持ちがよくわからないし、逆に安易に許す人の気持ちもわかりません。「許す」ことの意味が本当はよくわかっていないのかもしれません。でも許されれば人はホッとするのはその通りだと思います。人をホッとさせることができる言葉の力はすごいと思いました。

◎1年男子
  今日は高校になって初めての中間考査が終了し、正直講演を集中して聞いていられるかと、少し思っていましたが、結構集中し話を聞けてよかったと思いました。

 今回の講演のテーマであった「人生を変える言葉の習慣」。言葉には一つひとつ大きな力があり、玉手校長先生が4月28日の講堂朝礼で言われたように、一言で人がダメになり、一言で人が良くなる、言葉の中にやさしさがあると優しく、言葉に嫌な心を載せると嫌な言葉として相手の心に届いてしまいます。

 自分の中で一番興味をもったのは経営の神様、松下幸之助の「運」というのをテーマにしたものです。松下幸之助は学歴がなく、人に教えてもらったり、人の意見を聞けたから、「運」がいい、貧乏で物の一つひとつを大切にしていたから物の大切さ、ありがたさが分かるようになって、「運」が良かった、体が弱かったことも多くの人に助けてもらえて「運」良かったと言っていたそうです。本当にすごい感じ方だと思いました。人が神によって創られたのは、幸せになるため生まれてきた。たとえ障害を持っていたとしても、不幸ではなく不便なだけである。誰もが手を伸ばせば幸せを手に入れることは容易である。

 自分もそう思って、精一杯頑張ろうと思いました。

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