文化祭が行われました。

6月26日(日)に文化祭が行われました。

コロナ対策をしっかり行った上で、午前・午後の2部に分散させての実施となりました。

発表と見学の生徒の人数制限・昼食時間の設定と黙食の徹底など、例年とは異なった形での実施でしたが、今できることを検討しながらの実施となりました。

 今年もこのように文化祭が開催できることをうれしく思います。
 私は毎日、テレビでウクライナの惨状を見ていて身震いしています。現地の人たちはどんな気持ちでいるので
 しょうか。心痛める日々が続いています。容赦なく壊される人々の心や町をどのように立て直すのでしょう・・・
 人の悪意によって引き起こされる戦争も、人の意図しないコロナと闘う現状も数年あるいは数十年にどのような痕跡を残し、どのように語られるのでしょうか…。
 さて、情報の時代、私たちに必要なのは、人間にとって何が本当に大事なのか考えること。多くのことを知った気になるのではなく、むしろ自分の身辺をよく見ることです。1日の間に5分でも10分でも自分を離れて、外にあるものや他の人に耳を向けるといいと思います。すると、いつもは自分が中心と思っていても、どれほど他のものや人に依存しているかが分かります。自分は1人だけで生きているのではない。人間は1人で生きられないと気づき、当たり前のことをありがたいと感じたときに心に灯がともるのです。一人ひとりの1本のロウソクがどうしたらともるのか。どこにロウソクがあるのか。自分が授かった感性を使って、どうぞ自分で探してみてください。
                         学校長 玉手 健裕

 

 

文化祭テーマについて

 今年の文化祭テーマは「命~私たちの輝き~」です。私たちは、自然に囲まれ、朝陽を浴び、外の爽やかな空気を吸い、食べたいものを食べ、家があり、衣食住が満たされる、そんな中で日々生きています。これは決して当たり前ではありません。私たちの社会は、見えない所でたくさんの人に支えられています。
一方、ウクライナでは一万人以上の死者が出ており、命が非常に軽く扱われている現実に言葉もありません。戦争だけでなく、世界の新型コロナウイルスによる影響や、動物の虐待殺処分など尊い犠牲が増すばかりです。
 命は大切だと誰もが言いながら今、私たちが見ている現実は全く逆です。1人1人の命が、私たちの社会のどこかで巧妙に軽んじられ、どこかの段階で私たちもそれに加担してはいないでしょうか。
私たちが生きる中で、喜びや感動、時には悲しみや耐え難い苦しみの中にあっても、心揺さぶられる人々との出会いは素晴らしく、心を豊かにします。
この世界に生きる、責任ある1人として、共に生命の輝きを見つめ、考え、心に深く刻む文化祭にしていきましょう。

生徒会長 川戸 さくら

 

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