校長講話 抄録

おはようございます。
前回は放送朝礼で私の原稿を読んでいただきましたが、講堂朝礼と比較して何が違ったでしょうか?
1年生が書いた毎回の感想を読ませていただいていますが、感想を書かなければならないので、少しは聴くことに慣れてきたでしょうか?創立者ルラーブ神父について、宗教の時間、創立記念日、そして今回と聞いたわけですが、何度も繰り返し聞くことで記憶に残っていきます。またその都度新しい発見をするものです。
もしルラーブ神父が日本に、ここ丹後の地に来られていなかったら、今の暁星はありませんでした。みんながこのようにして集まることはなかったのです。せっかく出会ったのだから今を大切にしたい。感じたことを具体的に生きてほしいと思います。

話は変わりますが、土曜日などを利用しエコキャップの整理をしている生徒たちが、先月の終わりの休日を利用して、集まったキャップを兵庫県にあるリサイクル工場に届けてくれました。何と187kg、ワクチン90人分の支援が出来たのです。
日々の小さな取り組みがこんなに大きな結果を生むことに私は感激し、取り組みに感謝です。
パネルに貼られた90人の人形を見ながら、私は昔のことを思い出していました。1つは砂漠化した土地に緑の木を植えようという犬養道子さんの「みどりの木一本運動」に取り組んだことです。ダンボールや古新聞を集めました。60kgで、緑の木一本だったと思います。60kg集まるごとにパネルに紙で作った緑の木を貼っていった事を思い出していました。
もう一つはベルマーク運動です。もともとは山の中や離島にある学校の教育設備を改善する目的で1969年にスタートした運動です。今では参加校が集めた1点1円に応じて、設備品を購入できる制度です。全国の幼稚園や小学校のPTAで主に取り組まれています。購入金額の1割が財団に寄付され、それが国内外の教育支援にあてられています。2/5付の朝日新聞の記事によると、東日本大震災以後、先月までの3年間で延べ970の学校に総額3億4000万円相当の教育設備品や教材が贈られている。
全国のPTAからベルマーク預金の寄付 2352件  84628930円
企業や個人などからのベルマーク寄贈 12507件  31480413点
と報告されていました。

高校では珍しいですが、暁星も私が生徒会の顧問をしていた頃(30年以上前のころ)取り組み始めました。今では福祉部が引き継いでくれています。震災後、東北の高齢者施設に車椅子を贈ってくれました。

私たちは日常生活の中で、ペットボトルのキャップ、ベルマーク、使用済みの切手は捨てているでしょう。たかが1個、1点、1枚。ちょっとみんなが意識し捨てないで集めたら大きな支援につながるのです。2/5付の朝日新聞のキャッチコピー【ベルマークでつなげる笑顔の輪 楽しく集めて被災した学校を支援しよう】とありました。
みんなが日頃ちょっと意識することが大きな支援につながっていくのです。

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