2025年、体験に向けて

学校クリスマスが終わり生徒たちは冬休みに入っていますが、冬期講習などで多くの生徒が23日から登校をしています。その中でも3年生は年明けに控えている体験学習に向けて、事前学習に励んでいます。

1月11日(土)から12日(日)に1泊2日で第2次能登半島復興支援ボランティアが実施されます。夏の能登半島復興支援ボランティアでは大雨の影響で予定していた珠洲市での活動を断念。珠洲に行けなかった1・2年生の想いを受け継ぎ、今回は3年生5名が能登半島でのボランティアに参加します。

 事前学習では、参加する生徒と教員一人一人の思いを共有し、現地の当時の状況や現状を学びました。

事前準備では、自分たちの思いを被災された方々に届けたいと、一枚一枚心を込めメッセージカードを作成しました。また2日目に開催するサロンで、一人でも多くの方にリラックスして、楽しいひと時を過ごしていただけるよう、チラシ作成をはじめ、当日ふるまうホットケーキとワッフル、一緒に作るエコクラフトかご作りの練習を慣れない手つきながらも一生懸命行いました。

今回のボランティアを通して、私たちができることは限られており、微力かもしれませんが、被災された能登の方々と少しでもつながっていきたいという思いを胸に、当日まで活動していきます。

ホットケーキ&ワッフル作りの練習
珠洲市で配布するメッセージカードの作成
サロンのチラシ作成
エコクラフトかご

12月24日(水)と25日(木)には、2月1日(土)から1泊2日で実施される釜ヶ崎体験学習の事前学習が行われました。

大阪・釜ヶ崎は日雇い労働者の町と呼ばれ、主に土木・建築・港湾労働などの労働者の供給源として、釜ヶ崎の労働者は戦後の日本の経済発展を末端から支える存在でした。しかし、不況のあおりを受け日雇いの仕事は次第に減少、仕事のない労働者たちは路上生活を余儀なくされるようになっていきました。体験学習では炊き出しや夜回りに参加し、釜ヶ崎で支援活動を続けている方々のお話を通して、釜ヶ崎の現状や日本社会の課題について学んでいきます。

 体験学習に参加する生徒4名と教員4名は、事前学習で映像や新聞記事、教員からの授業で釜ヶ崎の成り立ちや現状について学び、その都度分かち合いを行い、お互いの考えや思いを共有し、釜ヶ崎や日本社会の課題について理解を深めていきました。生徒たちは初めて知る事実や気づきに驚き、頭を悩ませながら事前学習に取り組んでいました。

また、体験学習当日は炊き出しや釜ヶ崎の方々を支援するために必要な物資を直接支援団体に持っていきます。釜ヶ崎の方々がこの厳しい冬を乗り越えていくために、お米や日持ちのする野菜、調味料、カップラーメンやコーヒーなどの食材、使い捨てカイロやせっけん、タオルなどの日用品をお届けします。事前学習では物資協力を呼び掛けるためのポスターを作成し、年明けからポスターを貼り出して物資を集めていきます。例年多くの物資の協力を頂いており、今年も皆様に協力していただけるよう、校内で呼びかけていきたいと思います。

年が明けてすぐにボランティア・体験学習が始まっていきます。卒業まで残りわずかの3年生にとってこの体験が次のステップへの実り多い時間となり、また、少しでも釜ヶ崎や能登半島の方々の力になれるよう願っています。

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