久しぶりに雨予報となった6月23日に文化祭が行われました。感染症対策に気を遣いながらも,今年はようやくコロナ前の体制へと復活しました。来場者数は昨年より上回り,大いに盛り上がった1日でした。今年のテーマ「未来をどう生きるか」に合わせて,3年生はステージ発表を,1,2年生は教室での展示発表を行いました。また,各クラスの発表以外に,「インフォメーション係」「東北能登物産係」「物品管理係」「リフレッシュメント係」と4つの係に振り分けられ,それぞれの係の仕事も頑張りました。生徒たちを中心にして、生徒と先生とつくる文化祭。また,PTAの方々や暁星振興会の方々には模擬店で盛りあげてくださり,大変お世話になりました。
来校していただけた方々には楽しんでいただけたでしょうか?たくさんのご来校をありがとうございました。
【生徒の感想】
高校生活最後の文化祭を経験して、私はこの3年間に培ってきたもの全てを使ってやり切ったのではないかと思います。私は普段から人前に立つ性格ではないし、自分はかなり消極的だと思っていました。ですが、今回文化祭で、脚本作成や画像編集、音響など様々なことを経験させてもらい、今の自分は本当に自分なのか?と疑うくらい、積極的に活動できたと思います。過去の私なら絶対にできなかったと思います。それはすべて、この「暁星」で経験してきたこと、努力してきたことの結果なのではないかと感じました。挨拶・お祈り・掃除、こんな何気ない毎日の小さな積み重ねが、ここまで自分に自信と勇気を与えてくれたのではないかと思います。また、それには先生やクラスメイトの存在も私にとってとても大きかったと思いました。
舞台と言うものは、決して1人でできるものではありません。役者・照明・道具・音響、そしてすべて誰かの力によって成り立っています。1つでも欠けたら舞台は完成しません。実際に歩本番までの舞台練習は、毎回緊迫した状況で行われていました。そんな中で私は、高校生活のほとんどを共にしたクラスメイトの大切さ、温かさを再確認しました。毎回感じているのですが、このクラスは本当にみんな心から優しい人ばかりです。少人数であるからこそ他人の気持ちを感じやすく、その気持ちに繊細に寄り添える人が多いです。そんな普段のクラスの雰囲気が今回の発表の根本に現れたような気がしました。発表と言われればそれは本番のことしか指さないと思います。ですが私は今までみんなで過ごしてきた何気ない日々の過程、その全てが発表だったと思います。私たちが今まで学んできた、その先で考えたこと、感じたことを1組らしく全員で発表できたことを、とても誇らしく思っています。こんなにも私の人生の価値観を変えてくれたのは、ほかならぬ「暁星」そしてクラスメイトのおかげだと思います。残り少ない高校生活を1日1日噛み締めて生きていきたいです。(3年女子)
文化祭活動が始まる前は、今までそんな活動をしていなかったので楽しみ、ドキドキ、心配が半分ずつでした。テーマ決めの時にはたくさん話し合ってもなかなか決まらず、時間だけが過ぎていき、楽しみが心配に変わっていきました。そんな中でも決めていかないといけないので、自分も含めみんなが一つの意見に対して、もっと~しないといけない、いやこれは~だからいいと思うなど真剣に取り組み、そういった努力から活動が始まる前に、計画がほぼ決まって本当によかったと思います。文化祭活動が本格的に始まって、実際にやってみると、考えていたのとは比にならないくらい大変で驚きました。やる事はとても多く、自分の作業が終わってもまた新しい作業が入って来る。そういった環境で作業をしているうちにある事に気付きました。それは自分一人だけではなく、みんなを頼ったり、力を合わせればいいという事です。どんなに大変な事でもみんなと力を合わせて協力し合えば目標を達成できる、とても大切な事に気付かされました。また自分の心にも変化がありました。最初は心配する事ばかりで、楽しむなどという気持ちを忘れていましたが作業をしていくうちに、自分が描いた標識などが増えていって、目に見えて完成が近づいていき、自分に自信がついていきました。そうした事で「心配」という自分の心が「作るのが楽しい」という気持ちにだんだんと変化していきました。その結果、文化祭の発表がとても満足で、素晴らしいものになったので、とても満足しています。今回の文化祭は素晴らしいと思いました。また来年も頑張りたいです。(1年男子)