第1次東北支援ボランティア活動報告〜その2〜

2015年度 第1次東北支援ボランティア活動報告<その2>
〜目に見えないものをキャッチする〜

◎スケジュールはこちらから

8月5日(水)鵜住居保育園にて縁日

 釜石ベースでお世話になった2日間の朝はミサに参加することができました。一日の始まりに心を整えてからボランティアに向かいました。

 8時過ぎに釜石市鵜住居町にある鵜住居保育園に到着すると,早速縁日の準備にとりかかりました。テントを立てると,ゲーム班はヨーヨー釣り・スーパーボールすくい・射的・輪投げ・くじ引きの準備を、食事班は焼きそば・たこ焼き・かき氷の準備を行いました。

 
保護者の方も大活躍!こだわりのたこ焼きや焼きそばができあがりました!

 10時より縁日が始まり,たくさんの園児たちが来場してくれました。食事班もゲーム班も休憩する暇もなく,2時間みっちり働かせていただきました。みなさん,お楽しみいただけたでしょうか?

 

 


鵜住居保育園のみなさま,大変お世話になりました!

 13時半に保育園をあとにして,縁日で作った焼きそばとたこ焼きを栗林仮設団地へ配りに行きました。この仮設団地は,以前暁星高校が訪れたことのある場所。引率の先生たちは再開を楽しみに向かいましたが,以前よりも空室が増えており,復興が進んでいる証拠としては嬉しいこですが,少し寂しい気持ちにもなりました。

 
1軒ずつまわって声をお掛けしました。

 ベースに戻る前に,大槌町へ行きました。大槌町も震災で大きな被害があった地域で,ようやくかさ上げの工事が進んでいるところでした。町全体が流された跡を目の当たりにした生徒たちは,震災当時どれだけ怖かっただろう…と想像していました。

 ベースに戻り,夕の全体ミーティング後,大槌高校3年生の方から震災当時の話をうかがいました。当時,中学1年生で地震が起こったのちに津波から逃げる様子をあるがままに話してくれださいました。避難所生活で辛かったことや家も家族も無事だったからこそ辛かったことなど,さまざまな思いを私たちに教えてくださいました。同じ年代の方からのお話は生徒たちにとって貴重な体験になりました。

 

 この日の最後に,暁星高校のリーダー2人からカリタス釜石にウォーカソンの寄付金50万円をベース長の方へお渡ししました。5年間つながり続けることの意義を感じることができました。

8月6日(木)お茶っ子サロン

 この日は各グループに分かれての活動となりました。ベースに残って調理を手伝う生徒,お茶っ子サロンという各仮設団地に設けられた談話室で傾聴ボランティアを行う生徒たち,ボランティアセンターの仮設清掃を行う生徒たち。数名ずつに分かれて活動を行いました。9時〜15時までの短い時間でしたが,それぞれの場所で新しい出会いを楽しみました。

 

 ベースに戻り,夕の全体ミーティングでは一人ひとりが3日間の感想を述べました。縁日での園児とのふれあいが楽しかった。復興は進んでいるが思っているだけでは変わらない。津波の跡を見て言葉にならなかった。当たり前が当たり前でなくなったらどうなるのだろう。避難訓練はいい加減にできないと思った。一生かけて復興するという言葉が印象に残った。笑顔が人に幸せを与えることがわかった。テレビでの様子と現実は全然違った。「ありがとう」という言葉が嬉しかった。終わりの見えないかさ上げ工事は今後どうなるのだろう。保育園での縁日について,繫がることが心の支えになってくれていたらいいなと思う。など,生徒や教員の思いはさまざまでした。


最後に全員で集合写真

 18時過ぎ,別れを惜しみながら釜石ベースを出発し,一行は再び17時間かけて暁星高校を目指しました。

 
見えなくなるまで手を振り別れを惜しみました

8月7日(金)暁星高校到着

 暁星高校に到着したのは11時45分。保護者の方や先生方,3年生の先輩たちや野球部の生徒たちに出迎えられながらの到着でした。出迎えていただいた方や運転していただいた方へのお礼をしたのち,5日間活躍してくれたマイクロバスをきれいに掃除しました。掃除が済んだ12時過ぎ,それぞれの思いを胸に帰宅しました。

 
左:途中,日の出に遭遇               右:運転してくださった保護者の方にお礼

 
5日間一緒に体験したマイクロバスに感謝の気持ちを込めて、旅の最後にきれいに洗車しました

 

PAGE TOP