校長講話 抄録

おはようございます。

  朝の心は白紙のようなもの、新しい一日を始めるに当たって、何を聞き、何を感じるかは、その日その日のあり方を決定するものです。
  毎朝、良い思想を与えられることの幸福は人生最高のものです。

  この言葉は前のNHKの朝のドラマ「アンと花子」の村岡花子さんの言葉です。

  さて、明日は高校入学試験です。みんなは、1年前、2年前にはどんな気持ちで受験していたのでしょうか?スタート地点を思い出すことも時には大切です。私は高校受験を控えている中学3年生の多くと個別相談という形で出会ってきました。生活の様子を聞いていると、学校の授業が終わった後、週に2,3回塾にかよい学習し、家ではほとんど勉強しない。家はくつろぐ場所になっている生徒が多くいました。「高校に入ったらそれではダメだよ!毎日の授業を大切にするのと同じくらい家庭学習・自学自習の時間が大切になってくるんだよ」と話してきました。みなさんはどうでしょうか?普段の生活にもどっていますが、本当の力をつけていくためにも、家庭での自学自習を意識してほしいと思います。そして学校生活ですが、3年生がいなくて、生徒会本部そして各委員会とも大変だと思いますが、よろしくお願いします。1月の終わりの土曜日にリーダー研修があったという報告を聞いています。ご苦労さまでした。

  自分がいただいた役割・チャンスを生きてください。ただ注意や指示をだすだけでなく、その言葉をまず自分が生きる。まず自分自身が輝くことが大切です。自分から意見をのべ、他者のはなしを聞く。互いの意見をだしあって、方向性を定め、そして仲間としてチームで動き、他者に対する思いやりの気持ちや奉仕の行動を念頭において、他者に奉仕することを通して、結果的に目指す方向へ導くリーダーシップであってほしいと思っています。

  話しはかわりますが、

  ある大学で心理学の時間に先生がある質問を出しました。「これから30秒間で君たちがきらいだと思っている人々の名前をできるだけ多く書き出してください。」と。皆はストップウォッチの合図とともに、いっせいにペンをとりました。するとひとりしか考えつかない学生もあり、また12人もの名前を書き出した学生もありました。この調査でおもしろい結果が明らかにされたのです。それは一番多くきらいな人の名前を書き出した者がクラスでも皆から一番きらわれている学生だったのです。私たちがもしどうもあの人が好きになれないなどと気がつくことがあるなら、落ち着いて自分自身を反省する必要があるでしょう。周囲の人々に欠けていると思っているよい性質は、実は自分に欠けていることが多いのではないでしょうか?他人は自分の姿を見るのに都合のよい鏡になるのです。

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