校長講話 抄録

  おはようございます。

  中間考査も終わって、結果はどうでしたか?普段の授業にもどりましたが、授業に集中できているでしょうか?私は考査期間を利用して、一日、久古先生と一緒に京都市内の企業を訪問してきました。以前にはよく行っていたのですが、久しぶりです。訪問すると「校長先生直々ですか」とビックリされるのですが、就職担当の藤村先生と手分けして訪問してきました。一社でも多く訪問するためです。就職している卒業生の様子、そして採用状況をお尋ねし、今年度も採用計画があれば本校にも求人票を出して欲しいとお願いするのです。「合格・不合格のポイントは」とお尋ねすると、どの企業でも「一般常識のテストができているのは当然のことですが、元気で明るい生徒」と答えが返ってきます。そして、「ことばのキャッチボールができる生徒、自分の考えを相手に伝え、相手の話をきちんと聞き、反応することです。入社して2~3年すれば、新入社員に指示を出したり、パートの人たちをまとめたりと、リーダー性も要求される」というのです。当然だと思います。今回就職試験を受ける3年生はもちろんですが、高校を卒業して、2年後・4年後には通らなければならない道です。

  自分の考えを持つためには、まず「知る」ことからスタートです。私たちは知らないことばかりです。色々な本を読む、新聞を読む、色々なものを見る、色々な人の話を聞く、さまざまな体験をする。そうすることで、私たちは考えるのです。そして、自分のことばで、自分の考えで、自分の話を作るのです。これは急にできることではありません。日常生活の中で、毎日毎日をちょっと意識する。その積み重ねです。今回の文化祭では、高校生という視点で、現在の日本や世界を見つめ、社会問題について考えて発表する、このことを機に「読む」「見る」「聴く」「体験する」「考える」ことを大切にしてほしい。今日から文化祭に向けての取り組みが始まります。1年生にとっては初めてです。係やクラブ活動においては、2・3年についていってください。そして、先輩たちは1年生に丁寧に教えてあげてください。また、クラスの取り組みでは、互いの良さを受け入れあって、クラスからのメッセージを発信してください。短期間での準備です。頑張りましょう。

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