1年生は後期から探究学習が始まります。探究学習の前段階として、「探究とは何か」、「なぜ探究をするのか」ということを途中ワークを交えながら考えていきました。
「探究」とは「自分が興味があり、かつ答えがすぐに見つからないテーマに対して、自分なりの答えを探していく活動のこと」を言います。問いを立て、その問いについて情報収集を行い、それを整理・分析し、まとめ・表現していくというプロセスをくり返していくことが探究活動になります。
この探究活動の中では自ら問いを立てることが大切なのですが、今回はその問いを立て、その問いに対する仮説を考えることをプチ体験として取り組みました。本来、探究は自ら問いを立てていくのですが、今回は探究を体験するということで、「バナナ」をテーマに問いを立てる練習をしました。生徒たちは4人1グループになり、「バナナ」から湧いてくる疑問をたくさん出していき、そこから探究のテーマになりそうな疑問を選んでいきました。グループ活動の中で、生徒たちは活発に意見を出し合い、また相手が出した意見に対して肯定的な反応をするなど、前向きで和やかな雰囲気で取り組んでいました。
現代社会は“VUCA時代”と呼ばれ、変化が激しく先行きが不透明で、将来の予測が困難な時代となっています。数十年後にはAIの登場によって、今ある仕事の50%はなくなっていくと言われています。何が起こるか分からない時代ですが、その一方では、自分がやりたいことができる可能性が広がっている時代でもあります。正解のない時代に自分の頭で考え、自分なりに答えを出して進んでいくことの大切さを学びました。これから本格的に探究活動が始まっていきます。生徒たちのより良い学びを期待します。