一年生、初めての総合探究「道」

 文部科学省が設定するカリキュラムの一つに総合探究があります。変化の激しい社会に対応して、探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目標に設定されました。

  各学校によりその中身は違いますが、京都暁星では一年生の総合探究の時間の一部を利用して「道」を設定しています。草花や土に触れたり、礼儀作法を習得したり、体を適切に使ったりすることによって、心身を整えることに繋がります。また「ホンモノ」に触れることで新しい世界が広がります。

 

一年生は、4月に説明を聞き、「華道」 「茶道」 「労作」 「ヨガ」の4つの中から好きなものを選択しました。その記念すべき第1回目が5/15に行いました。

「華道」は嵯峨御流の講師の先生をお招きし、じっくりと教えていただきます。花材も持ち帰ることが出き、家で再度生けることができます。講座終了時には、お免状「嵯峨御流」の入門と初伝をいただくことが出来ます。

「茶道」は裏千家の講師の先生をお招きし、礼法やお点前の作法を教えていただきます。多くの決められた所作を覚えていくことは難しくもありますが、実際に自分で点てたお茶と季節のお菓子をいただくのは至福の時間です。

「ヨガ」はインストラクターをお招きし、本格的なヨガ体験を行います。ストレッチから始まり、呼吸を意識しながらじっくり体をほぐすと同時に、心の持ちようもアドバイスしていただくので、終了時には毎回、心も体もスッキリします。

「労作」は、学校裏のビニールハウスで、実際に作物を植え、育てる体験を行います。作物の成長は、天候や土壌など自然に委ねながらも、水やり、草取りなど、人間も汗をかき、手をかけることで大きく育っていきます。最近では園芸療法やアグリヒーリングなども話題になってきているように、土に触れることは癒しにもなっています。

年間で、たった15回の講座ではありますが、一年後の学びの成果が楽しみです。

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