1年 オリエンテーション合宿

 入学式から2日後の4月11日〜13日の三日間、マリーンピアにてオリエンテーション合宿を行いました。皆様のお支えにより、1年生85名全員が無事に参加することができました。入学して間もなくの合宿のため、緊張や不安の表情を浮かべる生徒も最初は何人かいましたが、合宿が進むにつれ、表情が和らいでいったことが印象的でした。

4月11日(金)

 学年主任より、この合宿の目的、大切にして欲しいこと、学年目標などが伝えられ、合宿のプログラムが始まりました。

 まず初めに、校長先生からのお話がありました。今年度、校長先生は1年生全員と面談をし、生徒のことをたくさん聞かせてもらったが、今回は自分のことを話そうと思うと前置きされ、ご自身の生い立ちや、人生のターニングポイント、人生を決めたであろう人との出会いなど、身近なことを例にとりながらお話をされました。また、『継続は力』という今年度のテーマをもとに、「求め“続け”、探し“続け”、叩き“続け”ていくことが本当の力となる」ことを伝えられ、たとえ自信が無く不安があっても、挑戦して、それを乗り越えたら自信は後から付いてくるということを話されました。

    

校長先生のお話      玉手幸子先生のお話

 次に、宗教科の玉手幸子先生から「囚われからの解放」というお話がありました。『“囚”という字は、自分がこれ以上傷つかないよう、自分で枠を作ってしまい、自分を守ろうとしている。でも、この枠がある限り、本当の部分と触れ合うことが出来ない。だから、自分を決めつけないこと、他人も決めつけないこと、それが大切。人間は、囚われから解放されて初めて、人という字が出てくる。そのために、自分を解放してありのままの自分を受けとめて欲しい。』という話を伝えられ、生徒の中には、まさに今の自分を表している!との感想を抱く生徒もいて、心が揺さぶられるお話しとなりました。

 午後からは、仲間と出会うことを目的に、二重の円を作って自己紹介を行いました。初めて話す友人に、最初は緊張していた生徒たちも、段々と打ちとけ、「今まで、人見知りだった自分がこんなに話せたなんて驚いた」と感想を抱く生徒もいました。

    

まず先生が自己紹介のやり方を説明  和気あいあいと話をしていました

 その後、教務主任の先生から、出席・成績・単位のことについて話をされた後、生徒指導部長の先生から暁星での生活で一番大切なことは“嘘をつかないこと”だと話され、義務教育との違いに改めて身を引き締めるひとときとなりました。。

 この日の最後は、国語の学習オリエンテーション。疲れが見え始めていた生徒たちも、頑張って2時間集中して取り組むことが出来ました。

    

国語の学習のようす

4月12日(土)

 二日目は、校外体験が主な活動です。クラス混合の3グループに分かれ、カッター・陶芸・スケッチの体験プログラムを、それぞれが行いました。若干肌寒さはありましたが、気持ちの良い天気の中、カッターを漕ぎ、自然の風景にゆっくりと目を向け、絵を描く体験は、「久しぶりにこんなゆっくり自然を見たかも」とつぶやく生徒もいました。また、陶芸体験では、世界で一つしかないオリジナルなコップを作る為に、一人一人が一生懸命考え、真剣な表情で作っていました。

    

        カッター体験        海を眺めながらスケッチ

    

講師は陶芸家の真下先生   オリジナルを考えるのは結構難しい・・・

 この日の最後は、数学の学習オリエンテーション。「数学は苦手」という声が挙がる中でも、諦めずに問題を解いて、先生に何度も聞きにいく生徒も多く見られ、意欲の高さを感じました。

4月13日(月)

 三日目は、朝から英語のオリエンテーションが始まり、疲れがたまった生徒たちにとっては、若干きつそうな感じも見られましたが、2時間みっちり学習を行った後、退所式を行い、マリーンピアでの合宿を終えました。午後からは学校に戻り、クラスごと委員会決めを行いました。早速、校長先生の言葉を生きている生徒も多く、「今までこんな役目についたことは無いけど、一生懸命頑張りたい」と、みんなの前で決意表明をしていました。生徒たちの、“変わりたい、自信をつけたい”という意欲的な行動に、教員も活力をもらった気がします。

    

英語の学習のようす       委員会決めのようす

 4月は1年生にとってすべてが初めてで、全てが挑戦するものばかりです。今年、85名の生徒を迎え、今後も暁星教育が生徒一人一人に伝わるよう、個々と向き合い、丁寧な関わりを心掛け、教員一同頑張ります。今後も皆様、ご指導ご協力のほど、よろしくお願い致します。今回、お支え頂いた皆様に、感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

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