8月3日(水)~8月7日(日)まで、生徒6名、教員4名、保護者1名で東北復興支援ボランティアに行きました。
8月4日(木) 陸前高田視察 ⇒ コミュニティー農園草取りボランティア
8月3日(水)たくさんの方々に見送られて、午後2時、暁星高校を出発。福井県~石川県~富山県~新潟県~福島県~宮城県~岩手県をまたぎ1000kmを越える移動となりました。翌日の午前5時頃、無事に陸前高田へ到着。市内に入り、生徒たちは辺り一面、地盤が土砂でかさ上げされている現状を目の当たりにしました。かさ上げ工事は依然として続いていましたが、ベルトコンベアの大部分は撤去されていました。
次に、震災当時のまま残る中学校と団地へ向かいました。中学校では屋上まで、団地では4階まで達した津波の傷跡を目の前にし、生徒たちは言葉を失ってしまいました。
その後、午前6時頃、釜石へ到着。カリタス釜石ベースに入り、これから始まる活動に向け、聖堂で祈りの時間をもった後、全体ミーティングを行い活動に入りました。
初日、暁星高校は全員で栗林地区の仮設住宅裏にあるコミュニティー農園の草取り作業を行いました。この農園では、今後、市民の方々が作物を収穫するイベントが催される様です。
正午にかけ気温が30度を超え、体力的に心配されましたが、暑さに負けず手際よく作業を行うことができました。農園の広さ、雑草のかなりの量に心配はありましたが、午前中には8割の除草をすることができました。
休憩では、昨日からの長距離の移動の疲れもあり、午前中の作業の疲労を隠せない様子でした。しかし、生徒たちは「少しでも力になれれば」と午後からも最後まで、本当に一生懸命に草を刈り取り、背丈ほどまでなる草の山となりました。
活動後、ベースに戻り、夕方の全体ミーティング前にリーダーからカリタス釜石に昨年の秋に行われたウォーカソンの寄付金をお渡ししました。ミーティング後は、明日の縁日に向け、他の学校の生徒と一緒にヨーヨー作りや車への荷物の積み込みを行い、一日の作業を終えました。
8月5日(金) 鵜住居保育園 4校合同縁日
今回で6回目となる縁日。
今年は京都暁星高校だけではなく、東京の白百合学園高校、神奈川のカリタス女子高校、岐阜の聖マリア女学院の生徒と先生方、そしてボランティアの皆さん、総勢70名以上のご協力をいただきながら、縁日を盛り上げることができました。
来場者は、約200人を越え、夏日の中、私たちも汗をたくさんかきながら、多くの方の笑顔を見ることができ、反対に元気をいただきました。
今年は、焼きそば・たこ焼き・かき氷・綿あめ・ポップコーン・ヨーヨー釣り・スーパーボールすくい・わなげ・射的・くじびきに加え、園のホール内では、魚釣りゲーム・お遊戯・ビンゴゲームなどなど…たくさんの方々のご協力がいただけたことで、かなりバージョンアップした縁日となりました。
釜石のみなさん、暑い中お越しくださってありがとうございました。
そして、毎年縁日の開催を快く受け入れてくださる、鵜住居保育園の園長先生をはじめ先生方、各学校のみなさま、ボランティアのみなさま、ご協力いただき本当にありがとうございました。
また、夕方17時からは、釜石市総務企画部総務課震災検証室の臼澤渉さんより『津波から未来の命を守るための釜石の教訓~1,600人の証言から~』との題で、講演をいただきました。
臼澤さんが実際に体験された震災当時の様子をお聞きしながら、震災にあったらどうするべきなのか教えていただきました。その中でも『家族を信じて、みなが「命てんでんこ(命を守るためにてんでバラバラ)」で逃げてください。自分の命は、自分で守るしかないのです。これが被災地に伝え続けられた掟』という言葉には、生徒たちは「これは分かっていても難しい」「自分なら家族を探しに行っちゃう」「家族と京都に帰ってから津波が来たらどうするか話しよう」とそれぞれが、臼澤さんから伝えられたメッセージを受け取りました。
おまけ…
縁日の氷が少し余ったので、ベースのメンバーで急遽かき氷大会を開催。
夏の風物詩に舌鼓をうちながら、今日一日をふり返り、明日に備えました。
8月6日(土) サロンで地域の方と交流
活動最終日は、4つのグループに別れて活動しました。「お茶っこサロン(ふぃりあ)」では、地域の方々との触れ合いを大切に和やかな時間となりました。「子どもクラフト教室」では、生徒たちも特別受講生になり作品を作らせて頂きました。「アロマサロン」では、今年もアメリカから来られたアロマの先生方を中心にサロンを開きました。来訪者は素敵な香りとハンドマッサージで心も体も癒されました。「仮設住宅での手芸教室」では、たくさんの参加者があり、時間を忘れてしまうくらい、熱心に作品作りに取り組まれていました。
①お茶っこサロン(ふぃりあ) ②子どもクラフト教室
③アロマサロン ④仮設住宅での手芸教室
今夜は“釜石よいさ”というお祭りがある…ということで、釜石ベースを出発する前にお祭りを少し見学。「さぁさ、よいやっさー」のかけ声にのせ、暑さを吹き飛ばすような熱気あふれる迫力ある踊りを間近で見ることができました。
20時20分頃、釜石ベースを出発。
たくさんのスタッフのみなさん、ボランティアの方々に見送られ、出会いに感謝しながら帰りました。
翌日、8月7日(日)10時前に、暁星高校に無事到着。
今回長距離ドライバーをしてくださった保護者の池本さんと久古先生に改めて感謝しながら、それぞれが熱い思いをもって家路に着きました。
カリタス釜石のスタッフのみなさんをはじめ、今回多くの方のご協力によって、無事にボランティアを終えることができました。陰ながら支えて下さった方々に、感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
東北ボランティアは2次(秋休み)にも続きます…。