校長講話 抄録

おはようございます。

 みなさんは、学習。中間考査に向けて色々な誘惑との戦いの毎日でしょうか?
私は毎日雑草との戦いです。私は学校にいる時には朝礼前に15分、午後7限から6時半くらいまで草抜きをするように努力しています。みんなも掃除の時間に草抜き作業が始まっています。ご苦労様です。

 人間慣れてしまうとわからなくなるのですが、この学校を訪問される方が「木の香りがしますね。」と言われます。本当ですか?と言いたくなります。毎日生活している私にはわかりません。
 人間、見慣れてしまうと気にならなくなってしまいます。こわいことです。教室の黒板が真っ白。教室のうしろの棚が乱雑に使われている。教室の花が枯れかけている。窓が汚れている。グラウンドや中庭など目に入る場所の雑草が目立ちだした。毎日見ているとマヒしてしまうのです。
 校長は毎日草抜きばかりしていてヒマだなと思っている人がいるかもしれません。私は環境が生徒を育ててくれていると思っています。外部の方々にも暁星は環境が生徒たちを育ててくれています。と伝えています。生徒たちが学んでいる場を美しく維持したいという願いが私にはあるので、この時期、時間がある限り除草作業をしているのです。
 外部から来られた方、特に都会から来られた方が、「落ち着いた雰囲気です。」「別世界に来たようです。」「癒されます。」「こんな場で勉強される生徒さんたちは幸せですね。」と言われます。ちょっと大袈裟とも思いますが、そのあと、「この環境を維持するために掃除婦さんを何人雇われていますか?」と聞かれます。とんでもない、毎日全校生徒と教職員が全員で掃除し維持しているんです。と答えると感激されています。
 これから暑くなりますが、環境を美しく維持するための掃除をよろしくお願い致します。

 最後に鍵山秀三郎という人が書いた≪掃除道≫というものを紹介します。
 掃除によって人は変わる。と主張され、50年近くトイレや公共の場の掃除を実践してきた方で、国内外で活躍するNPO法人「日本を美しくする会」の提唱者 です。今年本校のPTA総会に講演で来てくださった中井俊己さんが、鍵山さんのことに触れ、掃除について書かれています。それを読んでみたいと思います。

私も学校で教えているときに経験したのですが、心を込めて掃除をすると、確かに自分もまわりも様々な点でよい方向に変わっていきます。

1.掃除をしてきれいになると誰かが喜んでくれる
2.自分の心も磨かれ謙虚になっていく
3.自分の人相が知らず知らずのうちによくなる
4.モノや人を大切にするようになる
5.人間関係がよくなる
6.人を喜ばせるためにどうしたらいいか、気づきが多くなる
7.人にお世話になっていることにも気づき、感謝の心がわいてくる
8.職場や学校の雰囲気がよくなって活気が出てくる

掃除は誰にでもできる自分磨きの仕事、そして多くの人に喜ばれる仕事なのです。

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