後期始業式 講話 抄録

 おはようございます。雨の多い秋休みでしたが、どのようにすごしたでしょうか?後期の始まりです。目標実現に向けて頑張っていきましょう。

 さて、明日 10/4はカトリック教会では、アッシジのフランシスコの記念日です。私たちは毎日心の友を使ってお祈りをしています。その中にアッシジの聖フランシスコの「平和の祈り」があります。世界中の多くの人々が愛している祈りです。世界の貧しい人々、見捨てられた人々のために生涯を捧げた聖人マザーテレサもとても大切にした祈りでもあります。

 カトリック教会には、3人の有名なフランシスコという聖人がいます。日本に初めてキリスト教を伝えたザビエルのフランシスコ。サレジオ学院という学校名のもととなっているサレジオのフランシスコ。そして、明日記念されるアッシジのフランシスコです。ザビエル、サレジオ、アッシジ、それぞれ地名です。アッシジの聖フランシスコは13世紀のイタリア・アッシジを中心に活躍した聖人です。キリストに倣って、徹底した貧しさの中で神と人々への愛を教え、自らも愛を実践していった聖人でした。聖フランシスコ自身、若い時、隣の都市 ペルージャとの戦いに出たりしていましたが、キリストの教えに目覚めて、戦争という破壊行為から教会の修復という建設的な行為へ、貧しい人・病気の人の友として、人々の模範となって本当の愛と平和を人々に伝える使徒として生涯を捧げることになりました。

 「平和を実現する人は幸いである」マタイ福音書5章にある、イエス・キリストの言葉です。そこには8つの幸いについて記されていますが、その中の1つです。「平和を実現する人は幸い」だというのです。

 「実現する」とは、ただ「平和だといいなぁ。平和にしてください」というのではありません。一人ひとりが平和をつくり出す。実現するために力を尽くす。そういう人は幸いだというのです。このことをよくわかっていた聖フランシスコは、平和の祈りを「わたしをあなたの平和の道具としてお使いください」という願いで始めているわけです。そして、「憎しみのある所に愛を、いさかいのある所に許しを、分裂のある所に一致を…」と続けているのです。

 後期は体育祭に続いて、ウォーカソン・学校クリスマスと、行事も続きます。2年生は沖縄修学旅行に向けての大切な事前学習も入ってきます。フランシスコの「平和の祈り」を唱えましょう。マザーテレサが「祈りを唱える人ではなく、祈りの人になりなさい」と言っています。ただ祈りの言葉を口にするだけでなく、心から祈り、それを実行できる人になりましょう。

PAGE TOP