5/1(火)第108回創立記念
記念ミサ司式:ポポン・エマニュエル神父様 パリ外国宣教会
5月を迎え、爽やかに晴れたよき日。第108回創立記念日を迎えました。毎年この日は、創立者ルイ・ルラーブ神父様の生涯を振り返り、その中に込められたメッセージを受け止め、私たちの今の歩みを確かなものとする一日です。今年はポポン・エマニュエル神父様をお迎えし、今年4月から宮津教会のご担当になった野田神父様(レデンプトール会)とともに共同司式のミサが行われました。
ポポン神父様はミサの中で、「遊び放題の人生は虚しい。本当の喜び・幸せは人に仕えることにある。どうすれば人に仕えられるか考えてほしい。」と生徒たちに語りかけられました。
ミサ後、教室を回られる神父様方。
午後、惣のルラーブ神父様のお墓にお参りする。希望する生徒たちと先生、約70名でのお墓参りとなりました。
【生徒の感想】
1年ぶりに映像でルラーブ神父様や暁星高校の成り立ちについて見たので,自分が今いるこの学校について振り返って考える良い機会になりました。日頃の生活ではつい自分達の時間軸しか意識しなくなってしまうけれど,今日のように少しのきっかけがあって他の時間軸について考えてみると,ルラーブ神父様をはじめとした歴代の校長先生やシスター,先生,支えてくれる人がいることを思い出します。そしてそんな多くの人の力でつくられてきた暁星高校で学べることが嬉しいと感じました。
今日のポポン神父様の説教は面白くて分かりやすかったので,聞きやすかったです。「麦は死ねば多くの実になる」という福音の言葉は正直今まで意味がよく分かっていなかったけれど,たとえが大人向けではなくて十代の私達向けだったので,「なるほど,そういうことか」と納得することができました。私が一番驚いたのは,「人のために尽くす」というキリスト教の考え方について私が今まで思っていたことがひっくり返されたことです。今まで私は正直「『人のために尽くす』って自分の時間を犠牲にしてやることだし,喜びなんてよくわからないな」と思っていました。でも,今日神父様に「自分の好きなことを考えてください」と言われて考えたとき,まず第一に話すことが好きだと考えました。次に,人と話して一緒に笑うことが好きだと考えました。そして,人を笑わせること,笑わせるために話すことが好きなのだというところにたどり着きました。そのとき,「あぁ,人のために尽くすということは,尽くす喜びとはこういうものなのか」と感動しました。「尽くす」「自分の時間を犠牲にして」というような言葉から,自分のやりたいことは我慢するというマイナス方面にしか捉えていなかったけれど,「自分の好きなことで人を喜ばせる=人に尽くす」という考えが納得できる形で与えられ,まさに「目からうろこが落ちる」でした。今までよりずっと「人に尽くす」というのが身近に感じられるようになったので,相手に喜んでもらえるように自分ができることをしていって,喜びの共有ができるようになればいいと思いました。
(2年女子)