フィリピン研修 報告

秋休み期間中の9月24日~10月1日に行われたフィリピン研修について、先日講堂朝礼にて参加生徒より報告がありました。

 

僕たちは秋休みの9月24日から10月1日まで、フィリピンワークキャンプに行ってきました。現地では、3日間の植林やその他デイケアセンターの修繕作業をしました。植林とデイケアセンターのワークでは、先輩方が作り上げてきた10年の重みを感じながら、作業しました。現地の方が手伝ってくれたり、差し入れをしてくださったのも、10年間暁星高校がフィリピンでしてきた活動が信頼されているからだと思いました。デイケアセンターの作業では、建物を改築するのに重機を使わずにすべて手作業でやっていて、利便性を追求してすぐ機会に頼るのではなく、手間をかけて手作業でするからこそ心がこもるんだなと思いました。現地の方はサンダルで作業をやっていて、すごいなと感心する気持ちと共に、僕らだけ靴を履いて申し訳ないなと思う罪悪感を抱きました。植林の作業では、マザーズクラブの方に苗木を用意していただき、2日間で912本の苗木を植えることができました。マザーズクラブの方や現地の学生の方にも手伝っていただき、みんなで植えた912本だと思っています。9年前に先輩方が植えた木を見た時、木はすごく立派に成長し、実も付けていました。それを見て、僕たちが植えた木も10年後、こんなに大きくなるんだなと考えると、自分達が植林するということは意味のあることなんだなと思いました。また、昨年の先輩が植えた場所を含め草取りもしたのですが、多くの苗木が育っていました。そして、このワークキャンプというのは1年1年の積み重ねなのだなと思いました。またマロンパティの水源地を見た時には、この綺麗な場所を守るために植林を頑張らないといけないなと思わされました。地元では、立ち入り禁止区域になっているようですが、この水が4万人近い人たちに渡っていると考えると、木1本1本がいかに大切かということを思いました。現地にお金を送って、経済的支援を行うだけでなく、直接足を運び、一緒にするというのがいかに現地の人の助けになっているかということを学びました。
改築作業では、屋根、天井のペンキ塗りとデイケアセンターの方たちが野菜を育てるためのうね作りをしました。そこでの作業は全てが手作業で、大工ではなく地元のお父さんたちが技術を身に付け、代々それが受け継がれていくという事を知りました。とても暑い中の作業だったので、気分を悪くした生徒もいて、本当に大変な仕事をずっとされていると思うと改めて感心しました。
みなさんから頂いた物資については、400人近い生徒のいるパトリア小学校とキアポ教会にノート、鉛筆、消しゴム、デイケアセンターの園児たちに画用紙、クレヨンをそれぞれ渡すことができました。小学校では時間がなく、一人一人に手渡しで渡すことはできませんでしたが、小学校で物資を分けている時、子供たちがこちらを目を輝かせ嬉しそうに見ているのを見て、文房具があまり手に入らない現地の子に対し、私たちはいつでも好きなときに勉強ができるから、この環境に産まれ育ったことを感謝しなければいけないなと思い、より一生懸命勉強をしなければならないと思いました。これを機に子供たちも勉強する楽しさ、喜びを味わってほしいなと思います。
ダンスやかけっこをして遊んだのですが、体力や元気は、日本の子供に比べて倍以上あると思ったし、最後はわたしたちもついていけなくなりました。
子供もそうですが、大人のかたも言葉が通じなくても、自分たちが心を広げて接していけば、みんなと心が通じ分かり合えるのだと実感しました。
先生、生徒のみなさん、去年行かれた先輩方、たくさんの物資とあたたかい支えをありがとうございました。他にも私はたくさんの経験をさせていただきました。

詳細は学校クリスマスの日に報告させていただきたいと思います。ありがとうございました。

     
デイケアセンターでの作業

     
昨年に続いて今年もハヤシライスを作って配りました。

     
みなさんからの物資は直接届けることが出来ました。

     

     
水源地の一番奥のHEADと呼ばれる部分。ここから約4万人の人たちに渡ります。


今回植えた苗木。数年後には大きく育って実を付けることを願って植えました。
 

 

今回も、大変貴重な経験ばさせていただきました。
新聞やニュースだけではわからない部分を自分たちの目で直接見て感じることに意味があるのだと思います。
皆様には、たくさんの物資支援をいただきありがとうございました。こうした支えがあって10年という節目を迎えることが出来ました。
また、今後も継続して支援していけますよう11月23日のウォーカソンもよろしくお願いいたします。

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