1年生 総合探究 第3回生き方講座

 少し肌寒いですが、春を感じる陽の光の中、本日1年生は5限目に、生き方講座を行いました。本日の講師は、本校の卒業生で、現在地元の旗振り役として活躍している株式会社ローカルフラッグ社長、濱田祐太さんでした。そろそろ自分の進路、方向性を考えて行かなければならない1年生にとって、今回もとても貴重な出会い、そして学びの時間を頂きました。講話は、質問を振りながら生徒達と対話する形でお話くださいましたが、自分たちの少し先を歩く、卒業生の生きた話は、同じ学校生活を送ってきているため、とても身近に感じ、これからの高校生活をどのように過ごしていけば良いか、一歩を踏み出せずにいる生徒にとっては、背中をポンと押してもらったような、勇気をもらった生徒も多かったように思います。濱田さんは勉強もスポーツも冴えない自分は、役に立たない人間だと思っておられたようですが、暁星高校で勉強以外の活動(ボランティアやフィリピン研修など)を体験したことが人生の転機となったそうです。一歩外に出たことで、世の中にはさまざまな価値観があることを知り、「君みたいな子が頑張ってくれると嬉しい。」という言葉をかけてもらうことで、自分を必要としてくれる人がいるのだと、自信に繋がったそうです。現在やりたいことが決まっていない生徒に向けて、色いろなものに触れて、感じること、インプットが大切で、インプットしないと、「○○したい」にならない。インプットの幅をどれだけ広げるかが大事なので、暁星で与えられるチャンスをどんどん利用して、見識を広げれば、やりたいことのかけらが見えてくるとお話くださいました。後半は、大学時代今日に至るまでの濱田さんの沿革や現在取り組んでいること、また今後の展望を熱く語ってくださいました。過疎化が進み、人口が減り、空き家が増える丹後ですが、それをマイナスに捉えず、プラスに考え取り組み続ける、前向きさ、行動力、高い志から、たくさんのパワーをもらいました。

【生徒感想】

 今日、濱田さんの講話をお聞きして、自分の将来に発展出来そうな話をたくさん聞くことが出来ました。与謝野駅前にASOBIのビール工場があることは、以前から知っていたので、興味を持って聞くことが出来ました。私も地元が少子高齢化問題で、若者の人口が年々減ってきているのをとても身近に感じており、将来的にはこの地元の良さをまだ知らない人へ届けていけたらいいなと思っています。濱田さんのように、私も経営者になりたくて、自分の家の旅館を継ぐか、自分で一から会社を作るかして経営者を目指しています。その中でも、やはり地元の良さなどをたくさんの人へ広げていきたいので、地元を盛り上げられるような活動を提案し、もっとたくさんの人に丹後に来てもらう機会が作れたらいいなと思っています。今自分に出来ることがあれば、地域に役立てるような行動や活動にも参加してみたいし、観光地以外にもまだ知られていない丹後の良さというのはあると思うので、たくさんの人に知ってもらえるようなことをしてみたいです。今日はお忙しい中、講話をありがとうございました。(男子)

 私は「ローカルフラッグ」という会社があることとビールを販売していることは知っていました。そこで今回は暁星高校や大学生活で学んだことなど、これから進路を決めていくのにとても勉強になる話がたくさんありました。私は大学進学を希望しているけれど、勉強が苦手なので自分は今のままでいいのか、悩むことがよくあります。けれども、今日のお話で逃げずに取り組むことで、自信をつけられるように頑張りたいです。また、高校ではフィリピン研修やボランティアなどにたくさん参加されたことをお聞きして、勉強だけでなく地域をよく見ることも大切なのだと思いました。大学生活では地域づくりについて学ぶためにいろいろなところに行って、様々な体験をしたとお聞きし、その行動力に驚かされました。けれども、確かにネットの情報や授業だけでは学べないこともあるので、私も怖がらず、どんどんいろいろな世界に飛び込んで、新しい考え方を大切にし、実際に自分の目で見て判断ができるようになりたいです。また、与謝野町の人口が50%ぐらい減ってしまうという話は、私は減るのは10%くらいだと思っていたので驚きました。そんなに人口が少なくなってしまったら、今よりも若い人たちが離れて、少子高齢化が進んでしまうのではないかと思います。与謝野町は都会と比べると電車やバスも少なく、不便だと思うけれど、自然がたくさんあって、心が落ち着くとても良い町です。進学のために地元を離れることにはなるだろうけれど、いつかは戻ってきたいので、その時に今よりも活気のある、若者高齢者関係なく笑顔で過ごせるような町になっていってほしいです。(女子)

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