創立者の命日に・・・

 本日2月1日は、本校創立者ルイ・ルラーブ神父様の命日です。

 今から84年前の2月1日の夜、持病の神経痛が悪化し、大阪市内の病院で亡くなられました。

 28歳で祖国フランスを離れ来日し、山陰地方の布教を命じられたのが31歳。

 誠実な人柄で、少しずつ宮津の人たちとも交流を深め、信者の方も増えた神父様が50歳の時、宮津教会敷地内に、丹後の女性の学びと自立のために宮津裁縫伝習所を設立されました。

 その後も丹後の人たちのためにと、一度もフランスに帰ることもなく働き続けた神父様も、昭和2年 丹後大震災の復興支援での無理がたたり、大阪の病院で療養されました。周囲から祖国に帰ることを促されても頑なに拒否し、「わたしが死んだら惣村(宮津市内)の教会墓地に葬ってください。私は墓の中から必ず働きます」との言葉を残し、神父様84歳の時、息を引き取られました。

 

 朝の講堂朝礼で、生徒会から「ルラーブ神父様の命日に、私たちがここで学べることに感謝をしながら一日過ごしましょう」という呼びかけがありました。そして放課後には、宗教委員会を始め希望者でお墓参りをしました。寒さ厳しく小雨の降る中でしたが生徒41名、教員9名でルラーブ神父様に祈りを捧げました。

 

 神父様は生涯を日本人、丹後の人への愛のため、すべてを尽くされました。

 神父様の情熱によりできた學校である京都暁星。

 お言葉通りに墓の中から働き続けておられる神父様の「力」によって、創立116年目を歩む私たちを再認識し、改めて創立者に感謝と祈りを捧げる一日となりました。

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