卒業試験を終えてしばらく家庭学習日になっていた3年生が戻ってきました。これから3年生は卒業に向けて一つずつ準備を進めていきます。教室の黒板には「元気に過ごしていましたか?卒業までの時間 みんなで大切にしようね」と担任の先生からのメッセージが書かれていました。また,卒業の門出をお祝いしたいという方からスイートピーが届きました。温かいお気持ちをありがとうございます!
さて,2月20日と21日に黙想会が行われました、カトリック箕面教会の矢野吉久神父様のご指導で2日間お世話になりました。コロナで制限のある高校生活を送ってきた生徒たちに、雨の日は雨の中の生き方があり、どんな状況でも現実を受け止め、工夫して生きていくことを伝えて頂きました。
現実から目を背けずに生きていくためには「経験・洞察・判断」を大切にする。経験という旅をしなさい。洞察は考えること、人間に与えられたものである。判断は自分を信じて選ぶこと。時に間違うこともあるが、人のせいにせず責任を持つこと。迷った道は必ず忘れない。財産の記憶になる。どんな困難な状況でも逃げないで現実を引き受けなければならない。死ぬまでちゃんと生きなさい。真剣に生きること。そして、親元を離れて一人暮らしをする生徒たちに食の大切さ、それは命を大切につながることを魂込めて伝えてくださいました。
2日目の最後にはみことばの祭儀が行われ,神父様から生徒一人ひとりに祝福していただきました。巣立つ生徒達に生きるヒントを沢山いただき、これからの人生の歩みの大切なものが心に刻まれたと思います。
<生徒の感想>
この黙想会のテーマは命だと考えました。人は生まれる時も場所も人種も選ぶことはできません。寿命が長い人もいれば短い人もいます。しかしみんな平等に命が与えられています。命があってこそ人、人であってこそ命なので大切にしないといけません。人生に絶望しても途中で生きることをやめてしまうのは命を軽くみているのではと思います。人は完全でなく、どこか欠けています。どれだけやっても上手くいかないこともあります。しかしこのような事があるからこそ人は存在し補い合いながら生きているのだと思います。だから起こっていない未来を心配するのではなく、今自分が存在し、生かされていることを噛みしめて生きていこうと思いました。(男子生徒 一部抜粋)
「宗教は生き方の提案だ」と言われてしっくりきました。この2日間の中で最も印象に残った言葉は「愛の反対は無関心」でした。どれだけニュースや新聞でウクライナやトルコのことが知らされていても,時が経つにつれて,何も思わなくなる自分がいたからだと思います。平和であるからこそ,痛みが分からないのは日本の悪いところであり,悲しいところだと思いました。また,「経験・洞察・判断」の話もこれから大事にしたいと思いました。私の親もよく「何でもやってみろ。でもするからには責任をもて」と同じようなことを言っていたのを思い出し,その言葉と重なりました。私は大人になるために必要なことの1つは,責任をもって行動することだと思います。しかし,今の自分は未熟なので,まずは努力したいと思っています。多くの経験をしてしっかりと人として生きていきたいです。(女子生徒 一部抜粋)